創業大正13年【山口商店の蒲鉾(かまぼこ)】

TMの感想あれこれ

こんにちは、TMです。皆さん、蒲鉾やさつま揚げって、こだわりがありますか?おいしい、蒲鉾を食べれると幸せになりますよね!そんな、おいしい蒲鉾を販売しているお店の一つ、山口商店について書きたいと思います。

今回は、「蒲鉾屋 やまぐちや」についてのご報告です。

山口商店について

大正13年(1924年)に宮崎県宮崎市内で最も古い、かまぼこ屋「山口商店」が創業されました。オンラインショップでは、山口商店オンラインショップ「蒲鉾屋 やまぐちや」として販売されています。冷蔵で蒲鉾が、クール宅急便で届きました。

箱を開けると、丁寧に風呂敷に包まれていました。

かまぼこは蒲の穂子に似せたものなり

風呂敷をほどき開けると箱に「かまぼこは蒲の穂子に似せたものなり」と書かれていました。かまぼこは蒲の穂子???どういう意味と思って、検索して調べてみました。まず蒲(ガマ)の穂子とは諸説ありますが、その昔、平安時代から高級保存食として重宝されていました。竹を芯にしてすり身を塗りつけて焼いたものが、蒲(ガマ)の穂に似ていることから「蒲の穂」と呼ばれ、その呼び名が「ガマのホ、カマのホ、カマホコ、かまぼこ?」といった感じでしょうか。どちらかというと蒲鉾は、「ちくわ」に近い、食べ物だったようです。平安時代からの高級保存食の流れは、私たちがお正月にいただくおせち料理に入っている「蒲鉾」に引き継がれているのかもしれませんね。

山口商店のこだわり

かまぼこの主原材料は、スケソウダラです。
「蒲鉾屋 やまぐちや」の説明によると、スケソウダラは冷たい海域のアラスカで水揚げ後、船の上で加工され、蒲鉾用のスリミとフィレ・明太子用の卵に選別されるそうです。

スケソウダラのランクの違いは、鮮度、色、部位の違いだそうです。
鮮度、色、部位の違いによって、仕上がりの味や色、しなやかさ、食感、喉越しが変わるそうで、「蒲鉾屋 やまぐちや」は、最上級の「SAランク」を使っているとのことでした。蒲鉾は、シンプルな食べ物なので、素材に左右されるので、こだわりは大切ですね。

「蒲鉾屋 やまぐちや」によると、ここ十数年、ヨーロッパやアジアで魚の加工品を食べる習慣が広がり、原材料の価格が高騰しているそうです。また、現在の燃料費の高騰、物価高などの影響がさらに考えられます。

「蒲鉾屋 やまぐちや」の蒲鉾は、切って並べるだけで食卓が華やぎ、子どもも大人も喉越しのよさに美味しさを感じます。だからこそ、原材料のスリミの選別にはこだわりを持っています。

魚の弾力を引き出す決め手は、魚の身をする工程とのことで、すり身は、少しでも温度が上がると固まってしまうそうです。

すり身を均一に練るため、温度変化の少ない昔ながらの石臼を使い、すり身の柔らかさを見ながら、塩で粘りと弾力を引き出しているそうです。
季節や天候、原材料によって、ひと臼ひと臼状態が違うため、見極める目と熟練の技が必要とのことでした。いい蒲鉾には、素材と技がありですね。

蒲鉾セット

蒲鉾セットには、揚げ蒲鉾も入っていてます。揚げ蒲鉾っておいしいですよね。
揚げ蒲鉾は、大阪では、練りもんとか天ぷらといった呼び方をすることもあります。
箱の中には、山口商店のリーフレットも入っていました。

リーフレットには、様々な種類の蒲鉾が紹介されていました。まず揚げ蒲鉾では、玉ねぎ、ねぎ、ごぼう、からいも、よもぎが紹介されていました。

続いて、おらんだ巻、昆布巻、竹輪、柚子蒲鉾、紅白蒲鉾、伊達巻、ベーコン巻、さくら海老かまぼこ、厚焼が紹介されていていました。
詰合せでは、柚子蒲鉾詰合せ(柚子蒲鉾・紅蒲鉾)、蒲鉾3本詰合せ(柚子蒲鉾・紅蒲鉾・おらんだ巻)、海老かまぼこ詰合せ(柚子蒲鉾2個・ベーコン巻・さくら海老かまぼこ・厚焼)、蒲鉾5本詰合せ(柚子蒲鉾・紅蒲鉾・昆布巻・おらんだ巻・ベーコン巻)が紹介されていました。
おいしそうな商品ばかりです。

今回、TMに届いたのは、ゆず蒲穂子、こんぶ巻、からいも、ねぎ、新生姜、ごぼうの6点となります。

ゆず蒲穂子

宮崎産柚子の上品な香りと色をそのまま活かした爽やかな風味。何もつけずにそのままで食べます。

こんぶ巻

上質で肉厚な利尻昆布を丁寧に「の」の字に巻き上げた、慶事によろこぶ昆布巻です。

からいも

神事や年中行事で供えられる「からいも(さつまいも)」を立方に切り、ホクホクと蒸し揚げてます。

ねぎ

輪切りにした白ネギと細かく刻んだベーコンが、絶妙です。

新生姜

新生姜の香りと爽やかな味が、蒲鉾によく合います。

ごぼう

ささがきゴボウに一味を加えて、キリリと辛い後味となっています。

さっそく、いただきました。

さっそく、揚げ蒲鉾のごぼうを軽くオーブンであたため、表面が少し焼色が付けて、いただきました。

あたためられた揚げ蒲鉾は甘みがまし、ジューシーでごぼうの風味と一味のピリ辛が、よく合います。おいしい。

コチラは「からいも」です。シャキシャキではなく、しっとりした感じです。さつまいもが上品な味でした。

蒲鉾は、古くは1115年、平安時代の中期に宮中の宴会で饗されたと文献にあるそうです。歴史ある蒲鉾は長年、日本の食卓になくてはならない存在でしたが、ライフスタイルの変化により、米からパン、魚よりも肉、ソーセージやハム、冷凍食品などが増え日常の食卓も変わり、蒲鉾が食卓に出てくる機会が減ってきています。

蒲鉾は美しさとおいしさを兼ね備え、さらに、魚を原材料としているため、良質なタンパク質やカルシウムを含んでいて、低カロリーで低脂質、体に優しい食品です。

あまり蒲鉾を食べない方は、たまには、蒲鉾を食べてみてはどうでしょうか?

これからも、やりくり上手をめざします。

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